表と裏の恋
出会ったのは
あの時にあそこに行かなければ

あたしがあの場に留まっていなければ

この人と会うことはなかった…




「みっはーね! 今日天気いいし、屋上で食べようよ!」

同じクラスの親友の舞香があたしの席に来た



「いいね、そうしよ!」

あたしたちはお弁当を持って教室を出た



「あっ飲み物買うの忘れてた…
ごめん、先行ってて。すぐ行くから」


「うん、わかった」


あたしは階段を上り、屋上の扉に手をかけた
その時扉の向こうから話し声が聞こえた


「―…――…」

先客がいたのかぁ…
まぁいっか入っちゃえ
お昼だし誰かいてもおかしくないもんね
扉を開けようとすると

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