表と裏の恋




「やっ、やっぱりいいや!ごめんなさい」

とあたし達の横を走って通りすぎた




「知ってる子?」

何気なく聞いてみた




「たぶん隣のクラスの人だと思います」


「ふーん。そっか」


「実羽さん妬いてるんですか?」

出たよ…いつものいたずらっ子の笑み

相変わらずモテてるんだもんハル…
そりゃあ、あたしも妬いちゃうよ…



「やっ妬いてるけど…」


「今日は素直ですね」

と笑って狭い路地に入った


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