表と裏の恋




「そうですね、俺も戻らなきゃいけないんで」


教室に戻っている時にふと思い出した




「ねぇそういえば、眼鏡どうしたの?」


「あぁ…壊れました。新しいのを買いに行くのもめんどくさいし…このままで」

そして、あたしの教室の近くまで送ってくれた

それまで大勢の人に見られたけど…




「送ってくれてありがと」

教室に向かおうとしたら腕を掴まれた




「その格好…可愛いよ。今度覚悟しといてよね」

耳元で言ってハルは自分のクラスに戻っていった

かっ、可愛いって…
いけない、いけない戻らなきゃ


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