表と裏の恋
「それじゃ、実羽。明日ね」
「うん!また明日」
さてと、あたしも帰ろっと…
昇降口に行くと彼は待っていた
「おまたせ」
「はい、帰りますよ」
出された手
大きくて温かいハルの手は好き…
「ねぇそういえば、お父さんとどう?」
「ああ…まぁ帰ってくる頻度が増えたかな」
素っ気なく言ってるけど…嬉しそう
「良かったね」
「実羽さん」
「ん?」
「クリスマスの日、実羽さん家に行っていいですか?」
「…へ?」
突然の発言に気の抜けた声が出た