表と裏の恋
「おい、俺の女に二度と近付くな…次はないからな」
圧倒的な気迫に首を縦に振る男
2人は慌てて教室から出ていった
足音が遠くなるとハルはゆっくりあたしに近付いた
「遅くなってごめん…」
さっきとは全く違う優しいハル
「…大丈夫だよ」
外されたボタンをとめようとしたら手が震えてとめられない
するとハルがボタンをとめてくれた
そして、あたしは抱き寄せた
「遅れてほんとにごめん…でも、無事で良かった」
抱き締める力が強くなった
「助けに来てくれて、ありがとう…」
あたしも抱き締め返した
ハルの温もりが伝わってきて涙が出た…