表と裏の恋
「名前くらい教えたっていいだろ。じゃあ、
俺も帰るから」
そう言って圭介くんは帰っていった
富樫…悠っていうんだ
よーし…
「はーるー…」
「実羽さん、俺の名前呼んだら罰ゲームですよ」
威圧的な笑顔で言われた
少し圧倒されあたしは黙ってしまった…
またあたしの名前を…
ってか、弱みを掴んだつもりだったのに…
なんでこんなに生意気なの!
横目で見ていると
もう、あたしの家の近くまで来ていた
「もう、ここでいいよ。すぐそこだし」
「そうですか。じゃあ、実羽さんに言っておきます。付き合ってもらいます」