表と裏の恋




一瞬、牧野は怯んだ




「そんなこと言ったって…」


「2回も同じこと言わせないでくれる?」

気が緩んだら本当に殴りそうだ…




「3階の…空き教室」

声を震わせて牧野は小さく呟いた




「二度とあの人に近付くなよ」

そう追い討ちをかけて俺は走った


無事でいてくれ…



夢中で走って教室のドアを開けた


ブラウスのボタンが外されている実羽さんが目に入った

1年を追い出して駆け寄った



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