表と裏の恋
やきもち




桜か散って夏が訪れた




「実羽さん」

ふり返れば彼…




「浴衣着てきてくれたんだ」

今日は二度目の夏祭り





「だって1年前に着てってハル言ったじゃん」


「確かに…浴衣、似合ってる」

紺を基調にピンクの小花が描かれてる浴衣を着てきた
着るのに時間かかったけど…


手を差し出されて、あたしはその手を握った




「実羽さん何食べたい?」


「たこ焼き食べたい!また半分こしようよ」


「はいはい。じゃあ、待ってて買ってくるから」

ハルは人混みの中に入っていった
花火までもうちょっと時間あるなぁ




「大高?」

呼ばれたほうを見ると



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