表と裏の恋
「俺たちも帰る?」
「うん。あっいちご飴買っていい?」
「んっ」
いちご飴って屋台にしかないから屋台が出てるときは必ず買う
あの甘さがあたしは大好き
色々な飴を売っている屋台を発見
りんご、いちご、ぶどう…
でも、やっぱり…
「いちご飴ひとつください」
「いちご飴ね…君可愛いからサービスでもう1本あげるよ」
「わぁ、ありがとうございます」
やったー、おまけしてもらっちゃった
「そんなに嬉しいの?」
袋の中のいちご飴を取り出しているとハルは尋ねた
「うん、だって好きなものだもん」
「ふぅーん」
「なに?」
「実羽さんほんと無防備すぎ。いろんなやつに笑顔振り撒いて…」
あれ…?
これもしかして…
「ねぇハル…それってやきもち?」