表と裏の恋
迷いと決意
季節は巡って冬
受験勉強が本格化しはじめた
「あぁ…寒い」
「風冷たいよ」
ハルと帰宅中、冷たい風が吹き荒れた
「あっハル、ちゃんとマフラー巻いてないと飛ばされちゃうよ」
ハルのマフラーは緩く首に巻いてる程度
それは寒いわけだよ…
巻き直してあげた
身長が高いから背伸びしないと出来ないけど
「…ははっ」
巻き終わるとハルが笑った
「えっ?なんで笑うの?」
「だって一生懸命背伸びして巻いてくれたから」
「それがどうかしたの?」
ハルがなんで笑ってるのかわからなかった
「可愛いですよ」
「…あっありがと」
ハルの顔が見れなくなって目をちょっと反らした
そんな…
真正面から可愛いなんて言われたからてれちゃったじゃん…