表と裏の恋
「照れた…寒いから早く帰ろ」
と差し出された手
ハルの手の温かい…
ハルに送ってもらい家に入った
あれ?この靴…
見覚えのある靴が玄関にあった
リビングへ行くと…
「おっ実羽、おかえり」
「お父さん!帰ったの?」
そうあの靴は父のだった
「あぁ、またすぐ行くんだけどな…実羽に話があって」
話…?
「父さん…海外出張になったんだ」
「…どこに?」
「アメリカだ。期間はわからない…
だから、家族で行こうと思う」
「えっ…」
そんな…急に…
「だけど…実羽は残ってもいいんだぞ。悠くんがいるからな。
それでもな、実羽が外国語の勉強をしたいと聞いて、これはいい経験になるとも思った。
アメリカの大学も視野に入れてみてくれ」