表と裏の恋
「俺は実羽さんが好きだよ…だからこそ行って欲しい。実羽さんは本当は行きたい?行きたくない?」
ハルはあたしに問いかけた
あたしの本音は…
「行き…たい」
「よく言えた…」
ハルはもう一度強くあたしを抱き締めた
ハルは家まで送ってくれた
「ははっ…泣きすぎて目赤い」
「だって…」
「泣くなよ」
優しくハルの唇があたしの唇に重なった
「泣き止んだ。それじゃあ、おやすみ」
もう一度触れるだけのキスをしてハルは帰った
家に入るとお父さんはもう出てた後だった
「お母さん」
「あら、おかえり。どうしたの?」
「あのさ、あたしも付いていくよ」
「無理しなくていいのよ」
心配そうにお母さんは言った