表と裏の恋
エントランスに向かってる時…
「実羽さん!」
聞き慣れた愛しい人の声
ふり返れば…
「ハル…なんでいるの?」
走ってきたのか肩で息をしていた
「親父の車に乗せてもらって…それで、実羽さんに言いたいことがあって…」
「えっ…?」
言いたいこと?
ハルは息を整えて向き直った
「俺はまだ17で結婚できる年齢じゃない。
けど、絶対に迎えに行きます。それまで待っていてください」
また涙が溢れた
あたしの答えなんて1つしかないよ…
「ずっと待ってるよ…」
人の目も気にせず、あたしたちは抱き合った