表と裏の恋




「1回しか言わないから、よく聞いてろよ…
愛してる、実羽」

耳元で囁かれた甘い言葉
自分の顔が段々赤くなるのがわかった




「あたしも愛してる…悠。それと、浮気しないでよね?」


「こんなに実羽さんしか見えてないのに浮気なんかするかよ。実羽さんこそアメリカ人に惚れたりして」


「惚れないよ!もう…年下のくせに生意気」


「年齢なんて関係ないですよ」



"ニューヨーク行きにご予約のお客様はゲート3より、ご搭乗お願い致します"

アナウンスが流れた




「実羽~、行くわよ」

搭乗ゲート近くでお母さんがあたしを呼んだ



< 209 / 216 >

この作品をシェア

pagetop