表と裏の恋
「1回しか言わないから、よく聞いてろよ…
愛してる、実羽」
耳元で囁かれた甘い言葉
自分の顔が段々赤くなるのがわかった
「あたしも愛してる…悠。それと、浮気しないでよね?」
「こんなに実羽さんしか見えてないのに浮気なんかするかよ。実羽さんこそアメリカ人に惚れたりして」
「惚れないよ!もう…年下のくせに生意気」
「年齢なんて関係ないですよ」
"ニューヨーク行きにご予約のお客様はゲート3より、ご搭乗お願い致します"
アナウンスが流れた
「実羽~、行くわよ」
搭乗ゲート近くでお母さんがあたしを呼んだ