表と裏の恋
前にそんなこと言ってたし…
「まぁ、嫌いですけど…実羽さんならいいですよ。なんなら"ハル"でもいいですけど」
急にそんなこと言われてもなぁ…
"富樫くん"が定着しちゃって…
「じゃあ…"ハル"で。
富樫く…じゃなくてハルもさ敬語じゃなくていいよ」
「いいんですか?そんなこと言って」
「えっ?別にいいけど」
そう言うと、ハルはあたしの耳元に顔を近付けた
「急に敬語じゃなくなったら慣れないだろ?」
低い声で言って、あたしの首筋に唇を這わせた
「ちょっ、なにやってるの!?人に見られるじゃん!」