表と裏の恋



「人がいなかったらいいんですか?」

そういうことじゃなくて…!

幸い周りには誰もいない
けど!こんな道端で恥ずかしい…

余程あたしの反応が良かったのか、ハルは笑っている



「冗談ですよ」

そんな、いたずらっ子っぽく笑ってたら冗談に思えないんですけど!



「実羽さん、怒った顔可愛いですね」


「はっ、えっ?」

いっ今、可愛いって?

その途端、唇が重なった
強引じゃない優しいキス

でっでも…!



「ちょっ、ここ道端!」

あたしは体を引き離した



「誰もいないからいいじゃないですか」


「よっよくない!」

もう…さらっとすごいこと言うなぁ


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