表と裏の恋
そして、急にふりかえりあたしを抱き締めた
「ここまで来れば誰にも邪魔されないな」
耳元で甘い声で言われた
その声と言葉にあたしの鼓動は速まる
2人の視線が交わるとどちらともなく唇を重ねた
海で濡れた唇はしょっぱくて…
でも、角度を変えて何度もするキスは何よりも甘い
そして、ゆっくり舌が差し込まれた
優しく絡む
すると…少し大きい波があたしたちに直撃した
あたしたちは顔を見合わせて笑った
「あーあ…いいところだったのに」
笑いながらハルは海水で濡れた髪の毛をかきあげた
その仕草はすごく色っぽい