満月の人魚
2
ファーストコンタクト
学校に着くといつものように窓際の自分の席に着く。
窓から吹き込む風に頬をくすぐられながら校庭を見ていると、ふいに机に影がさした。
正面を向くと黒沢が机の前に立っていた。
転入2日目だというのに制服を程良く着崩して、肩から鞄を下げている。
「昨日と今朝あんたと一緒にいた奴、あんたの何?」
突然ぶっきらぼうにそんな事を聞かれて面食らった。
彼が言っているのは零士の事で間違いなさそうだが、零士と連れ立っているところを見られていたのだろうか?
「私のあ……従兄妹だけど、あなたに何か関係ある?」
瑠璃は緊張しながら堅い声で答えた。
昨日見つめてきた事といい、初対面でこうも構われると警戒してしまう。
そもそも何故こんな質問をうけなければならないのか。
ふーん従兄妹ね、なんて呟きながら、当の黒沢は警戒されている事をあまり気にしていないようだ。
窓から吹き込む風に頬をくすぐられながら校庭を見ていると、ふいに机に影がさした。
正面を向くと黒沢が机の前に立っていた。
転入2日目だというのに制服を程良く着崩して、肩から鞄を下げている。
「昨日と今朝あんたと一緒にいた奴、あんたの何?」
突然ぶっきらぼうにそんな事を聞かれて面食らった。
彼が言っているのは零士の事で間違いなさそうだが、零士と連れ立っているところを見られていたのだろうか?
「私のあ……従兄妹だけど、あなたに何か関係ある?」
瑠璃は緊張しながら堅い声で答えた。
昨日見つめてきた事といい、初対面でこうも構われると警戒してしまう。
そもそも何故こんな質問をうけなければならないのか。
ふーん従兄妹ね、なんて呟きながら、当の黒沢は警戒されている事をあまり気にしていないようだ。