満月の人魚
「二人で何をこそこそしているんだ‼」
その時、包丁を握りしめた零士が再び二人に向かってきた。
丈瑠が前に出て、零士の包丁を持つ手を押さえる。
そのまま手をひねり上げ、零士の包丁を取り上げようとする。
「瑠璃!今だ、行け‼」
瑠璃は後方にある勝手口まで走った。
鍵を開けて外に出る時、二人が派手に揉み合って転倒する音が聞こえてくる。
(どうしよう、このままでは丈瑠が……)
瑠璃は周囲を見回し、咄嗟に外に置いてあったレンガを手に取ると再びキッチンに戻る。
そこでは、零士が丈瑠に馬乗りになって丈瑠の首をギリギリと絞めているところだった。
瑠璃は音を立てないようにそうっと零士に背後から近づき、持っているレンガで零士の頭を殴りつけた。
その時、包丁を握りしめた零士が再び二人に向かってきた。
丈瑠が前に出て、零士の包丁を持つ手を押さえる。
そのまま手をひねり上げ、零士の包丁を取り上げようとする。
「瑠璃!今だ、行け‼」
瑠璃は後方にある勝手口まで走った。
鍵を開けて外に出る時、二人が派手に揉み合って転倒する音が聞こえてくる。
(どうしよう、このままでは丈瑠が……)
瑠璃は周囲を見回し、咄嗟に外に置いてあったレンガを手に取ると再びキッチンに戻る。
そこでは、零士が丈瑠に馬乗りになって丈瑠の首をギリギリと絞めているところだった。
瑠璃は音を立てないようにそうっと零士に背後から近づき、持っているレンガで零士の頭を殴りつけた。