闇桜~孤独な少女~
帰ってる途中
「....桜華?」
『來基...』
來基と鉢合わせした
まじか
「なにやってんだ」
『...帰宅中』
「どこから」
どんどん近寄ってくる
傷からまだ血が出てるし
見られるとうるさそうだから
逃げてると
電柱に背中が当たった
真っ直ぐ後ろに下がってるつもり
だったのに
來基が目の前まで来た
「?!お前、この傷どうした」
やっぱ見つかった。
『....別に』
「別にじゃねえだろ」
...不機嫌になった?
『族潰してきただけ』
そう言って來基の前から立ち去ろうと
したら
肩を押されて壁に逆戻り
しかもさっきより顔が近くなってる
『...なに』
内心バクバク言ってる気がするが
気のせいだ
「なに、じゃねえ
俺の知らねえときに怪我すんな」
『は?なんでそんなこと「お前の
ことが好きだからに決まってんだろ」ッ』
言われないといけないんだ
って言おうとしたら言葉をいられた
「誰でも好きな女に怪我して
欲しくねえだろが」
『............』
「チッ....行くぞ」
『は?どこにっ』
怪我してない方の腕をひっぱられて
歩き始める
「俺んち」
『いい、こんなの自分でやる』
「じゃあお前んちでやる」
『だから「拒否権無し」』