砂漠の舟―狂王の花嫁―(番外編)
【狂王―愛と苦悩の日々】
前編
クアルン暦六二二年、八番目にあたるアーブの月――。
狂王サクルの正妃シーリーンは黒髪の王子と、金色の髪をした王女を産んだ。
その数日後から、愛を育んだハーレムは、サクルにとって地獄(ジャハンナム)と化した。
狂王サクルの正妃シーリーンは黒髪の王子と、金色の髪をした王女を産んだ。
その数日後から、愛を育んだハーレムは、サクルにとって地獄(ジャハンナム)と化した。