淡い色に染まるとき。
♂恋をしよう♀
最近、家の周りに高校生くらいの女の子がよくうろついている。
最初は引っ越してきた人かなと思っていたが、毎日同じ制服を着た色んな女の子が来ている。
一体、何なんだろう。
彼が帰ってくる頃にはいなくなる。
何かされたわけでもないし、報告することでもないと思い、何も言わなかった。
ただ毎日、ポストに大量の手紙が入っていることは彼も知っている。
それを部屋に持っていく。捨てるのか読むのか分からないけど、私には関係ない。
関係、ないと思っていた。
「ねぇ、古市恭っていう男の人、知らないかなぁ」
学校から帰ってきて、家に入ろうとすると数人の女子高生に話しかけられた。
「えっとねぇ、こんな人なんだけどぉ」
携帯の待ち受け画面を見せられて聞かれたが、何と答えていいものか。
彼の横顔が写った写真、勝手に撮ったんだろうな。
どうしようかと悩んでいると、後ろから頭を撫でられた。
「おい、お前ら。何やってんだ」
彼が怖い顔をして女子高生達を睨んだ。
女子高生達は言い訳をしていたが、彼は淡々と怒る。
私は彼の手を掴んだまま固まっていた。
こんな彼を見るのは初めてだ、少しだけ怖くて目を閉じた。
「俺はお前らの友達じゃないんだ、先生と生徒だ。やっていいこと、悪いことくらい、お前らも分かるだろう」
「でも…先生、私達…」
「お前らの気持ちは嬉しいよ。でも、こういうことはやめてくれ」
女子高生達は泣きながら帰って行った。
残された私達は彼女達を見送った後、部屋に入る。
「ごめんな、あんなとこ見せて」
『大丈夫だよ』
もう怖いなんて思わない。
優しくて面白いいつもの彼に戻った。
最初は引っ越してきた人かなと思っていたが、毎日同じ制服を着た色んな女の子が来ている。
一体、何なんだろう。
彼が帰ってくる頃にはいなくなる。
何かされたわけでもないし、報告することでもないと思い、何も言わなかった。
ただ毎日、ポストに大量の手紙が入っていることは彼も知っている。
それを部屋に持っていく。捨てるのか読むのか分からないけど、私には関係ない。
関係、ないと思っていた。
「ねぇ、古市恭っていう男の人、知らないかなぁ」
学校から帰ってきて、家に入ろうとすると数人の女子高生に話しかけられた。
「えっとねぇ、こんな人なんだけどぉ」
携帯の待ち受け画面を見せられて聞かれたが、何と答えていいものか。
彼の横顔が写った写真、勝手に撮ったんだろうな。
どうしようかと悩んでいると、後ろから頭を撫でられた。
「おい、お前ら。何やってんだ」
彼が怖い顔をして女子高生達を睨んだ。
女子高生達は言い訳をしていたが、彼は淡々と怒る。
私は彼の手を掴んだまま固まっていた。
こんな彼を見るのは初めてだ、少しだけ怖くて目を閉じた。
「俺はお前らの友達じゃないんだ、先生と生徒だ。やっていいこと、悪いことくらい、お前らも分かるだろう」
「でも…先生、私達…」
「お前らの気持ちは嬉しいよ。でも、こういうことはやめてくれ」
女子高生達は泣きながら帰って行った。
残された私達は彼女達を見送った後、部屋に入る。
「ごめんな、あんなとこ見せて」
『大丈夫だよ』
もう怖いなんて思わない。
優しくて面白いいつもの彼に戻った。