淡い色に染まるとき。
色々考えていると、急に目の前が真っ白になった。
光の中、私は進んでいく。温かくて優しい光に吸い寄せられるように。
「梓、おはよう」
目を開けると、彼が微笑みながら私の頬を触っていた。
微笑むというより、何だか笑いを堪えているような…。
「ご、ごめん。悪戯しちゃった…」
手鏡を渡されて、恐る恐る見てみると絶句した。
頬に小さなハートのスタンプが。
彼を見てみると、謝りながらもやはりおかしくて仕方ないのか唇を噛んで俯いていた。
『これ何?』
メモ帳に大きく殴り書きをすると、スタンプを取り出して見せてきた。
そういうことを聞いているんじゃないの、何で頬についているのかが問題なの。
「いやー…可愛いから、つい」
嘘だ。絶対、昨日の仕返しだ。
ゴーヤーを多めにあげたから怒ってやったんだ。
なら、私だってやってやるんだから。
スタンプを持って、ゆっくりと彼に近づく。
まだ何も気づかない彼の右頬に勢いよく小さなハートをつけてあげた。
「え!あ、梓!」
『お揃いだね』
私の場合、左頬にハートがついてしまっている。しかも、これは水では落とせないようだ。
こんな顔で遊びに行けるだろうか。手鏡を彼に渡すと、頬を確認して焦っていた。
私なら子供のやることで済むだろうけど、彼は大人だ。大人が何をやっているんだという目で見られることになるだろう。
悪戯さえしなければ、お互いこんなことにはならなかった。
「どうしようなぁ、今日は色んなビーチに行こうかなって思ってたんだが」
『気にしないで行こうよ』
「…梓がつけたんだぞ?」
『私は寝てる時につけられたんだよ?』
「ごめんなさい」
朝っぱらから私達は何をしているんだろう。
今度、夢にお父さんが出てきたら言っちゃうよ?何かされたら言えって言われたんだから。
光の中、私は進んでいく。温かくて優しい光に吸い寄せられるように。
「梓、おはよう」
目を開けると、彼が微笑みながら私の頬を触っていた。
微笑むというより、何だか笑いを堪えているような…。
「ご、ごめん。悪戯しちゃった…」
手鏡を渡されて、恐る恐る見てみると絶句した。
頬に小さなハートのスタンプが。
彼を見てみると、謝りながらもやはりおかしくて仕方ないのか唇を噛んで俯いていた。
『これ何?』
メモ帳に大きく殴り書きをすると、スタンプを取り出して見せてきた。
そういうことを聞いているんじゃないの、何で頬についているのかが問題なの。
「いやー…可愛いから、つい」
嘘だ。絶対、昨日の仕返しだ。
ゴーヤーを多めにあげたから怒ってやったんだ。
なら、私だってやってやるんだから。
スタンプを持って、ゆっくりと彼に近づく。
まだ何も気づかない彼の右頬に勢いよく小さなハートをつけてあげた。
「え!あ、梓!」
『お揃いだね』
私の場合、左頬にハートがついてしまっている。しかも、これは水では落とせないようだ。
こんな顔で遊びに行けるだろうか。手鏡を彼に渡すと、頬を確認して焦っていた。
私なら子供のやることで済むだろうけど、彼は大人だ。大人が何をやっているんだという目で見られることになるだろう。
悪戯さえしなければ、お互いこんなことにはならなかった。
「どうしようなぁ、今日は色んなビーチに行こうかなって思ってたんだが」
『気にしないで行こうよ』
「…梓がつけたんだぞ?」
『私は寝てる時につけられたんだよ?』
「ごめんなさい」
朝っぱらから私達は何をしているんだろう。
今度、夢にお父さんが出てきたら言っちゃうよ?何かされたら言えって言われたんだから。