淡い色に染まるとき。
メールを送っても返事は来なかった。そういえば、まだ仕事中だ。忙しくて返事も出来ないだろう。
私達はお家へ帰って、返事を待った。圭さんは私に何か言いかけては黙った。
私はお婆ちゃんのお手伝いをした。お爺ちゃんの釣り道具のお掃除をした。ルーチェと遊んだ。圭さんの似顔絵を描いた。彼にあげるお土産を眺めた。彼からの返事を待った。
夕ごはんを食べている時、圭さんの携帯が鳴った。
一緒に見てみると彼からの返事だった。
『ふざけんな』
その一言だけだった。怒っているんだろうか。
その時、玄関からもの凄い音がした。そして、ドスドスと大きな足音。
泥棒…?お爺ちゃん達は近くに置いてある竹刀やバッドを持ってこちらに向かってくる人物を待った。
ピタリと音が止む。扉がゆっくりと開いて誰かが入ってきた。
「…どういうことなんだ、これは」
彼だった。今まで見たことがないくらい怒った顔をしていた。
「兄貴?仕事は?」
「おい、あのメールは何なんだ?」
圭さんに掴みかかって、急いで彼を止めた。
違うの、あれは私が送ってもらうように頼んだからだよ。だから、やめて。
必死に彼に抱きついて、何とか落ち着いてくれた。
「『梓のこと、いらない?』ってどういうことなんだ。ふざけてんのか?許さねぇぞ」
『違うよ、私が送ったの』
「梓が?何で?」
『質問に答えて。私は必要?必要じゃない?』
それを聞ければいい。そうすれば、由梨さんの言っていたことが嘘かどうか分かるの。
私達はお家へ帰って、返事を待った。圭さんは私に何か言いかけては黙った。
私はお婆ちゃんのお手伝いをした。お爺ちゃんの釣り道具のお掃除をした。ルーチェと遊んだ。圭さんの似顔絵を描いた。彼にあげるお土産を眺めた。彼からの返事を待った。
夕ごはんを食べている時、圭さんの携帯が鳴った。
一緒に見てみると彼からの返事だった。
『ふざけんな』
その一言だけだった。怒っているんだろうか。
その時、玄関からもの凄い音がした。そして、ドスドスと大きな足音。
泥棒…?お爺ちゃん達は近くに置いてある竹刀やバッドを持ってこちらに向かってくる人物を待った。
ピタリと音が止む。扉がゆっくりと開いて誰かが入ってきた。
「…どういうことなんだ、これは」
彼だった。今まで見たことがないくらい怒った顔をしていた。
「兄貴?仕事は?」
「おい、あのメールは何なんだ?」
圭さんに掴みかかって、急いで彼を止めた。
違うの、あれは私が送ってもらうように頼んだからだよ。だから、やめて。
必死に彼に抱きついて、何とか落ち着いてくれた。
「『梓のこと、いらない?』ってどういうことなんだ。ふざけてんのか?許さねぇぞ」
『違うよ、私が送ったの』
「梓が?何で?」
『質問に答えて。私は必要?必要じゃない?』
それを聞ければいい。そうすれば、由梨さんの言っていたことが嘘かどうか分かるの。