淡い色に染まるとき。
朝ごはんを食べ終わり、学校に行く準備をして車に乗った。
毎日、学校へと送っていってくれる。理由は色々あるらしい。
不審者に出会ったらどうする、もしお前が襲われたらどうする、何かあったら遅いんだぞ…と、迷惑かけたくなくて1人で登校しようとすると言われた言葉。
過保護だと思うけれど、心配して言ってくれているのだから仕方ない。
「今日もお互い頑張ろうな」
私は勉強を。彼は教えることを。
赤いランドセルをぎゅっと抱きしめて、彼の言葉を何度も頭の中で繰り返していた。
学校に着くと私はピョンと降りて彼に行ってきますをした。
「行ってらっしゃい。帰りは寄り道しない、防犯ブザーをちゃんと持つ。いいか?」
分かってるよ。大丈夫だってば。
大きく手を振るとにっこり笑って「分かればよろしい!」とふざけて言った。
「行ってきます」
行ってらっしゃい。
無理しないで、ほどほどに頑張ってね。
彼の車が見えなくなるまで見送った。
私も頑張らなきゃ。彼も頑張っているのだから、私だって。
もっと勉強して、恩返しするんだから。
私は校舎へ、友達の元へ走った。
毎日、学校へと送っていってくれる。理由は色々あるらしい。
不審者に出会ったらどうする、もしお前が襲われたらどうする、何かあったら遅いんだぞ…と、迷惑かけたくなくて1人で登校しようとすると言われた言葉。
過保護だと思うけれど、心配して言ってくれているのだから仕方ない。
「今日もお互い頑張ろうな」
私は勉強を。彼は教えることを。
赤いランドセルをぎゅっと抱きしめて、彼の言葉を何度も頭の中で繰り返していた。
学校に着くと私はピョンと降りて彼に行ってきますをした。
「行ってらっしゃい。帰りは寄り道しない、防犯ブザーをちゃんと持つ。いいか?」
分かってるよ。大丈夫だってば。
大きく手を振るとにっこり笑って「分かればよろしい!」とふざけて言った。
「行ってきます」
行ってらっしゃい。
無理しないで、ほどほどに頑張ってね。
彼の車が見えなくなるまで見送った。
私も頑張らなきゃ。彼も頑張っているのだから、私だって。
もっと勉強して、恩返しするんだから。
私は校舎へ、友達の元へ走った。