サッカーバカなあなたへ
「今日は委員長を決めます。」
と先生。
「立候補する人はいますか?」
すると二つの手が挙がった。
「紅葉と臼比だけですか?
じゃぁ、決まり!」
キンコーンカーンコーン
私は教室の前のドアの近くにある献立表を見ていた。
「なんで、石崎委員長やんなかったの?」
「え?」
後ろから声。
「マスオ?」
「なんで?」
「・・だって、やる気なっかったし、委員長とか向いてないよ、私。」
「そんなことないよ!」
「そうか?さんきゅ~。」
「うん」
私は話題を変える。
「そういえば、琴根ちゃん今日待ってるって。」
「・・・。」
「マスオ、好きな子いるの!?」
「うん!いる。」
「そなんだ。いるんだったらちゃんと言ったほうがいいよ。」
「そーかなぁ・・・。」