変色【BL】
「航介、ちょっと話があるんだけど。いいかな」

クラスでよくつるんでいる倉橋と話していた時、羽矢抖が俺を呼んだ。

「……いいよ」

少し躊躇った後、ゆっくりと頷く。

羽矢抖と航介は修学旅行以来、一度も会話という会話をしていなかった。互いに気まずくて、とても話すどころではなかったのだ。
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