吸血衝動〜意地悪な君の条件〜







けど......







「呉羽?」






椎くんが不思議そうに私の名前を呼ぶ。






吸ってしまえば、私は椎くんの中でどーなってしまうのだろう。


血を吸う奴なんてきっと女の子として見てもらえない。





化け物、だ。






意識が薄れていく。






「呉羽!!?何、やってるの!!?僕の血が欲しかったんじゃないの!!?」






私の異変に気づいた椎くんが早く血を吸えと私を急かす。












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