吸血衝動〜意地悪な君の条件〜
「どーしてですか!!?」
「嫌なものは嫌なんだもん」
叫ぶ私に向けられるのは椎くんの可愛らしい笑顔。
なんで!!?
私に血を与えるように暗示までかけたのに!!?
「もういいです。椎くんはどうやら暗示が効かない体質みたいですね....」
私は肩を落としてベッドから降りようとする。
が。
「どこ行くの」
グイッ
あらあらベッドに逆戻り。
椎くんに腕を掴まれてベッドから降りれない私。
そんな細い腕のどこからそんな力が出てるんだよ。