純情のち、S彼氏
『あ、桃花ちゃん!』

佐藤が今日の帰り道話しかけてきた。

『ん?なに?』

『アイツ、メールはかなり短文だから、素っ気ないけど気にしないでやって』

『アイツ?』

『立花だよ!立花翔太』

そう佐藤は言いながら私にケータイの画面を見せてきた。

『ほら、素っ気ないでしょ?』

[へー]

立花君が佐藤に返信した内容らしい。

『俺がね、立花に今日超レアグッズが当たった!ってメールした時の返信』

がっかりそうに、佐藤は言っていた。
< 15 / 52 >

この作品をシェア

pagetop