純情のち、S彼氏
そしてぼぅっとしてる間に塾終了。

しかも、誰からも話しかけられず、見られただけで。

一人って、つらい。

一人って思われるだけでつらい…。

楽しくない塾なんて、嫌。

勉強積みなだけなんて…。

こんな塾生活がしばらく続いた。

私は、この塾で、やっていかなくちゃいけないんだ。



そして、春期講習4日目。

暇つぶしに本を読んでいた時。

いきなり肩を叩かれた。

「?!」

「どこの学校?制服可愛いね」

一人の女の子。背が高い。

「た、高丸・・・・中学」

小さく答える。

「そうなんだ。知らないや」

そりゃそうだ。ここらへんの学校じゃないもん。(笑)

少し笑う女の子。

あれ?私なんにも言ってないんだけどな。

「名前、なに?」

今思えばここから、始まった。

なにもかも。
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