純情のち、S彼氏
佐藤とは話す事なんてないし、っていうか話しかけられないからいまだに話したことはない。

だけどある時、私は、これから世界で一番大好きになる人と出逢う事となる。


それは、教室でつづと、アニメの話をしていた時。


「最近のアニメかー。よくわかんない」

つづが言う。

「深夜は素晴らしいよ」

私は二次元全開で話す。

「今日ってなにやる?」

「今日はー…あ、ウルト●マン」

私が言った瞬間、

「あはははははっ」

大爆笑する、佐藤。

「………」

「爆笑してるよ、桃花」

「あ、あはは…」

なに笑ってんのっ(笑)、とか言えれば仲良くなれるんだろうな。

でも、私にはそれができない。

ちょっぴり沈んでた時。
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