誕生日は残業
日野さんのことは、同期として、そして上司としてしか思っていなかった。
というか、思わないようにしてたのかも、しれない。
だって、日野さんは職場の上司で、優しくしてくれるのもあたしが部下だから。
そう考えないと、もっと大きな感情が芽生えそうで。
…でも、今日でこのリミッターは外してもいいのかもしれない。
もう、この高鳴る心臓を、あたしは抑えることが出来なくなってしまったのだから。
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