幼馴染、マネージャー、恋人。
いつもの坂だった


シャァァァー


自転車のペダルが空回りする下り坂
街が見渡せる


ねぇ、告白なかったことになっちゃった?


心の中で、私より広い背中に向かって聞いてみた


段々と自転車のスピードが落ちてきて、お互いペダルをこぎはじめた頃、誠が唐突に口を開いた


ううん、本当は唐突なんかじゃなかった
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