幼馴染、マネージャー、恋人。
「そんなことない…」

私と付き合って欲しい
それは逆を返せば岡村さんと別れて欲しいってことで


「そんなことないよ!誠は悪くない」


それをお願いしたのは私で


叶っちゃったのは涙が出る程嬉しいはずなのに


この涙は…私が流していいものじゃない
岡村さんのが泣きたいはずで…

「お前なぁ、泣くことないだろ」


髪を撫でられる

誠が私に触れたのはマネジャーに戻れたあの日に抱きしめられた時以来で

さっきの告白の重さがわかった
< 199 / 422 >

この作品をシェア

pagetop