幼馴染、マネージャー、恋人。
今思えば、どうして凛の話を聞いてやらなかったのかってことなんだけど…

その時の俺はそんな余裕なかった


ーーバレーが好きだと思ってたあいつがバレーを裏切ったーー


そんなドロドロしたキモチでいっぱいだった

それからはますますバレーに打ち込んだ


忘れられるように


それでふと…気づいた

アタックを打つほんと零点数秒の瞬間は雑音がなくなる


そんな静かな一瞬に頭によぎったのは

あいつはこんなことする奴じゃない


ちゃんと凛と話さないと

そう思ってもタイミングがなく、ズルズルと総体になり、俺らの学校は関東大会に勝ち進んだ
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