幼馴染、マネージャー、恋人。
卒業してからもやはり、心配で。
時々、電話している。


「もしもし?」

『柳田先輩!こんばんはー、どうしたんですか?』


それからはバレー部の近況とか、俺の大学のバレーの話をした。


「大谷…マネ、辞めるとかは考えてないの」

しばらくして、思い切って聞いてみた。

『そんな…っことないです!』


どもり気味の反応
即答できないのが大谷らしい

やはり、一年も経てば迷うだろう

あいつ…塚田からは俺のところにも大谷のところにも連絡はない

「そっか、よかったよ。お前の学年マネ1人だけだしなー」



ああ、全然ダメだ
全然励ませてない…大事な仲間なのに

俺は…大谷を疑った
それ以上のことを返せたことはあるのか…?


「悩んでない?」

代わりにちょっと気になったことを聞いてみた
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