幼馴染、マネージャー、恋人。
やっぱり、マネージャーとして


『約束』があるから

今日も山崎には悪いけどやっぱり待ってよう

私はロッカーに忘れ物しましたー
という顔をして戻った



キュッキュ…



モップをかける音が止んだ


そろそろ…かな?私はロッカーを出て体育館を後にした


声はかけなかった

とても、二人が親密そうに話してたから






タンタン


一人、体育館から続く階段を降りる

真っ暗、いつもだけど怖いな…

だけど、ここを降りれば山崎がいるんだ

「おい」

本当だったら叫び声を上げたとこだ

辛うじて堪えられたのは
それが聞き慣れた声だったから

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