幼馴染、マネージャー、恋人。
「今日、帰れるか?一緒に」

「ごめん、今日は」

「そう。
…お前こそ山崎とはどうなの?」


「付き合ってる」


誠もちゃんと言ってくれたんだ
ちゃんと言わなくちゃ

「俺、こんなこと言うべきじゃないと思うけど」

「な、何?改まって」


「俺、お前と距離とるのは間違ってた。
だから、これからも今まで通りにしてくれないか」


また、わかんなくなるから、やめてよ


普段、あんまり真面目な話をしない


そんな彼が
言葉にしてくれてる

それは嬉しいはずなのに

「やっぱり、
お前のことは大事にしたい」

でも、別れてない
きっと一番は私じゃないんだ

友達として、仲良くしたい


そんなの当たり前



「ありがとう。でも一緒には帰れない。
私には山崎いるし、
誠には岡村さんがいる」





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