幼馴染、マネージャー、恋人。
「行こっか」

私は初めて口を開いた
車椅子をターンさせて列の最後尾に向かう


「えー、もったいない」

「連絡先聞いときなよ、もったいない」


遠慮のない声が遠くから聞こえる
…ねぇ、見えちゃったよ
岡村さんがこっそり誠に紙切れを握らせたの


あー…何か気まずい

「あのさ」

意外にも沈黙を先に破ったのは、誠だった
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