どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


心配かけたくないし……。


こんなのは飽きればすぐに終わるよ。


私はそう思うことにして授業に集中した。


しかし、それは次の日も、また次の日も起こった。


2日目は今度は数学のノートで、次の日は体操服

置いて帰るのをやめ、全部持ち帰ると


今度は上履きを隠された。


もう嫌だ……っ。

誰がやってるのか分からない。

でも確かにクラス内にいて、

もしかしたら、理沙以外の全員がやってるんじゃないかと思って怖くなった。



「ねぇ、最近の心おかしくない?

上履きどうしたのよ」


「忘れちゃって……」


「だって、持って帰る必要ないじゃん」

「洗いたかったの」





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