どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
「俺といるといい事ねぇし
関わんない方がいい」
「そうじゃないでしょ!!」
理沙が持っている教科書で星野くんの頭を叩いた。
「一人なんだから守ってあげなさいよ
心の王子様になるぐらいしなって事よ!」
王子様……。
星野くんがそうであればいいのにと思う。
だけど、そんなのは自分勝手かもしれない。
自分が好きで一緒にいたんだ。
女子の目に気付いていても離れたくないと思ったのは自分。
そして、彼女がいるかもしれない星野くんに
そんなこというのは自分勝手だよね。
「みんな本当にごめんね。
話聞いてもらったらスッキリしたからもう大丈夫」