どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
私が顔を上げてそう言ったら
3人は私に向かってこう言った。
「「「何、言ってんだバカ」」」
え……?
「ここまで聞いて助けないなんてあり得ないでしょ!」
「心ちゃん友達だろ?頼むぜまじで、頼ってくれよ」
「俺だって、そんな薄情じゃねぇよ」
3人が私にかけてくれる言葉が温かすぎて、私はもう一度泣いた。
性格上、なかなか人に頼れない私は
きっとどこかで間違えて覚えていた。
迷惑をかけないことが友達なんじゃないんだね。
甘えても、頼ってもいいんだね。
「ありがとう……っ、みんな」
涙でぼやけながらも、優しい顔をしてくれる3人を見て私は笑顔になった。