どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


私が顔を上げてそう言ったら

3人は私に向かってこう言った。


「「「何、言ってんだバカ」」」


え……?


「ここまで聞いて助けないなんてあり得ないでしょ!」


「心ちゃん友達だろ?頼むぜまじで、頼ってくれよ」


「俺だって、そんな薄情じゃねぇよ」


3人が私にかけてくれる言葉が温かすぎて、私はもう一度泣いた。


性格上、なかなか人に頼れない私は

きっとどこかで間違えて覚えていた。


迷惑をかけないことが友達なんじゃないんだね。

甘えても、頼ってもいいんだね。


「ありがとう……っ、みんな」


涙でぼやけながらも、優しい顔をしてくれる3人を見て私は笑顔になった。







< 113 / 422 >

この作品をシェア

pagetop