どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
そんな寂しそうな顔、しないでほしい。
そんなんで、距離をとらないでほしい。
「一緒にいたいよ
いじめられても一緒にいたい」
それは大好きな友達であり、大好きな人だから。
私が真剣に顔を見てそう言うと
星野くんは笑った。
「ふっ、お前ってヘンなやつ」
「ヒドイ……」
「うっせ、探すぞ」
それから2人で色んな所を探し、昇降口に戻って来た。
すると、
「ねぇ、どうすんのよ松山心の上履き
持ってるのもあれだから捨てちゃえば?
またあのゴミ箱にさ」