どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


それが例え無意識でも、言うつもりが無かったとしても

出てしまった言葉に偽りはない。


「それにね、好きだって思うのも

カッコイイ、優しいっていうのも好きな理由にしていいと思うんだ

人それぞれの好きがある。だったらその分理由があってもおかしくないよ」


「うん」


理沙の言うとおりだ。

恋に形なんて無い。


自分が好きだって思ったら、それは紛れもなく恋なんだね。


「私……もうちょっと頑張って見る

このまま無かったことにするのは嫌だから」


「うん、頑張れ!」


そう言葉を交わし、私達は自分の家へと帰っていった。


もう1回、頑張ってみよう……!



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