どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「うん、どっちも平気そう。

星野くんは今日改めて話してみて分かったよ

やっぱり好きなんだなって」


「そう、良かった」


教室に入る時、

一番最初に見つけるのは星野くん。


授業中、ちょっと意識が反れた時

チラみをするのも星野くん。


そうやって無意識に私は彼が好きなことを動作で表していたんだね。


キンコーンカーンコーンー


1時間目の授業。


机にちゃんとある教科書に安心して

自分が本当に星野くんを好きだってことを実感できて


私は集中して授業を受けられた。


それが終わると佐野くんも私の所にやって来て




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