どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
ドクンと心臓が胸をうつ。
それはいつもの心がポカポカするものとは違かった。
「彩花もよっす!
つか、お前らまた一緒かよ~」
星野くんの隣には、とても小さくて可愛らしい女の子がいた。
ドク、ドクと心臓が強く胸を打つ。
「お前もいい加減離れろよなぁ」
「渉には関係ないもんっ」
声も、仕草も何もかも可愛くて
見た瞬間からすぐに勝ち目なんてないと思った。
「あれ、渉の隣の子は?
もしかして彼女?」
ぱあっと顔を明るくするその子は
私でもドキっとしてしまうくらい女の子っぽい。
「じゃあ私達早く退散したほうがいいね」