どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて
*告白



泣きはらしたその目は、すぐに佐野くんにツッコミを入れられた。



「何だよその目~」

「うるさい、佐野くん嫌い!」


ごめんごめんって慌てて謝ってくるけど

女の子をバカにした代償は大きいぞって睨みつける。


だけどまぁ……。


「昨日は、ありがとです……」


隣にいてくれて良かったと思った。

きっとあのまま家に帰っていたら目はこんなもんでは済まないから。


「で、どうするか答えは出たの?」


小さな声で聞いてくる佐野くんに


「今日スッキリさせようと思ってます」


と答える。


昨日の今日で早いかもしれないけど、いつまでもうじうじ悩んでいたくない。

逆にダメならダメってすっきり友達に戻りたいんだ。





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