どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて



ムカつく。

たぶん星野君は顔がよければ何してもいいと思ってるタイプだな。

私は、そういうタイプが一番嫌いなんだよね。


ぷんぷんしながら彼と目を合わせず座ってると

委員長の先輩は言った。


「まずは初めての活動なので

隣の人と交流しましょう。

何でこの委員会を選んだのかとか聞いてみましょうね」


……なっ!

なんて言うタイミング。


私、星野君に怒ってるのに!


しかし委員長の言葉を無視するわけにもいかず、

しぶしぶ彼の方に体を向けると彼はぶっきら棒に言った。


「星野翼。この委員会に入った理由は特にない」


むっかぁ~!!

何それ!
明らか私と話す気ないよね?







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