どんなに涙があふれても、この恋を忘れられなくて


「ちょっと~心

ニヤニヤやめなさいよね~!」


ほら、理沙に言われちゃったから。


「いいな~心ちゃん

でもさ運命の王子様が翼っていいの?」


「うっせ。」


星野くんが佐野くんにチョップを入れる。

そんな様子を見ているだけで幸せを感じて


「嬉しいよ……星野くんが王子様って……」


小さな声でそう言えば、

キャーっと高い理沙の叫び声と

無理やり高くした佐野くんの叫び声が聞こえた。


「恥ずいから、やめろよ」


星野くんはぷいっと顔を逸らして自分の机に帰って行った。


あれ、ご機嫌ナナメ?









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